海外でパスポートを紛失した場合の対処法:再発行や帰国のための渡航書についても

Yuyuki Tanno

楽しい海外旅行や重要な海外赴任中に、パスポートをなくしてしまった!そんなときはどう対処したらよいのでしょうか。非常に焦ると思いますが、海外の警察署に届け出て、現地の日本大使館にパスポートを再発行してもらいましょう。この記事では、海外でパスポートを紛失した際の対処法について解説します。

また、海外での買い物時に便利なWiseデビットカードも紹介しているので、あわせて参考にしてみて下さい。

目次🔖
  • 海外でパスポートを紛失した場合の対処の流れ
  • 1. 渡航先の警察署で紛失・盗難証明書を出してもらう
  • 2. 現地の日本大使館でパスポート失効手続きをする
  • 3-1. 帰国のための渡航書を発行してもらう場合
  • 3-2. パスポートを再発行してもらう場合
  • 海外で日本の銀行の最大2.4倍安く外貨決済:Wise
  • パスポート紛失に関する質問
  • まとめ
  • 海外でパスポートを紛失した場合の対処の流れ

    海外でパスポートを紛失したり、盗難されてしまったりしたら、次のような流れで手続きを行います。

    1. 渡航先の警察署で紛失・盗難証明書を出してもらう
    2. 現地の日本大使館でパスポート失効手続きをする
    3. 日本帰国のための渡航書発行、もしくはパスポートの再発行をする

    1. 渡航先の警察署で紛失・盗難証明書を出してもらう

    まずは、日本でものをなくしたときと同様に、渡航先の警察署に行きましょう。そしてパスポートを紛失・盗難されたことを説明し、盗難・紛失証明書を作成してもらいます。

    現地で使われている言語が使えない人は、旅行先に帯同するツアーコンダクターや、同行者、現地で頼れる人などに相談して、一緒に警察署を訪問してもらってください。また、国際免許証や留学先での学生証など、英文の証明書を提出すると、手続きがスムーズになることがあります。

    2. 現地の日本大使館でパスポート失効手続きをする¹

    次に、現地の日本大使館へ行ってパスポートを紛失した旨を説明し、執行手続きを行います。大使館の営業時間は限られていますが、緊急時の連絡は24時間受け付けているので、電話で連絡するとスムーズに進むでしょう。訪問したら、警察署で受け取った盗難・紛失証明書も提出してください。

    なお、警察署や大使館での手続きはすべて本人が行う必要があります。

    パスポート失効手続きに必要なもの

    以上の手続きが終了後、直近で帰国する場合は、「帰国のための渡航書」を発行してもらいます。もしすぐに帰国する予定がない場合は、新しいパスポートを発行してもらいましょう。以下で詳しく説明しています。

    3-1. 帰国のための渡航書を発行してもらう場合

    すぐに帰国する際の「帰国のための渡航書」を発行してもらう場合、どうしたら良いのでしょうか。

    帰国のための渡航書とは?

    「帰国のための渡航書」とは、パスポートの紛失や盗難、有効期限切れなどのために有効なパスポートを持たない人が、緊急に帰国するために申請する書類です。日本へ帰国するのが目的なので、この渡航書を使って他国へ行くことはできません。

    帰国のための渡航書申請に必要なもの¹

    「帰国のための渡航書」の申請には、以下の書類が必要になります。

    • 紛失一般旅券等届出書
    • 警察署の発行した紛失届出を立証する書類又は消防署等の発行した罹災証明書等
    • 渡航書発給申請書(大使館の窓口で書くもの)
    • 戸籍謄本か日本国籍があることを確認できる書類
    • 6か月以内に撮影された顔写真(縦45mm×横35mm)
    • その他日程等が確認できる書類

    発行手数料、発行されるまでの期間、申請場所

    「帰国のための渡航書」の発行手数料は、国によって異なるため、各大使館のウェブサイトなどから確認をしてみてください。発行には即日から2日程度の時間がかかるため、帰りの便に間に合わない場合は、フライトの変更手続きが必要になります。

    手続きは、現地の大使館や領事館で行うので、旅行前に場所をチェックしておくと良いかもしれません。

    3-2. パスポートを再発行してもらう場合

    現地でパスポートを再発行してもらうこともできます。

    パスポート再発行に必要なもの¹

    パスポートを再発行するためには、以下の書類が必要です。

    • 現地の警察署で発行してもらった盗難・紛失証明書
    • 紛失一般旅券等届出書(ダウンロード又は大使館の窓口で書くもの)
    • 6か月以内に撮影された顔写真(4.5cm×3.5cm)
    • 6か月以内に発行された戸籍謄本又は抄本(原本)
    • 一般旅券発給申請書(大使館の窓口で書くもの)
    • その他参考となる書類(必要に応じ、本人確認、国籍確認ができるもの)

    上記の書類がないと、一度日本に帰国するしかありません。ここでポイントになるのは、有効な戸籍謄本や本籍地記載の住民票を持っているかどうかです。万が一のために住民票などを取得しておき、旅行先に持っていく良いかもしれません。

    パスポート再発行までの期間、手数料、申請場所

    パスポートを現地で再発行する際は、再発行料金を現地通貨で払う必要があります。値段は各国によって異なるため、問い合わせをしてみて下さい。

    パスポートの再発行には1週間から2週間ほどかかるため、長期滞在者以外は帰国を選択することになるでしょう。この手続きも現地の大使館や領事館で行います。

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    より詳しい、Wiseデビットカードのメリットや利用方法は、こちらの記事で確認してみて下さい。

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    パスポート紛失に関する質問

    海外でのパスポート紛失に関する、よくある質問について解説します。

    Q1. 帰国のための渡航書で帰りの飛行機に乗れますか?²

    帰国のための渡航書を受け取れば、帰りに飛行機に乗ることができます。但し、飛行機の経由地以外で他国に入国することはできません。

    Q2. 新しいパスポートの番号はどうなりますか?

    パスポートを再発行すると、旅券番号が変更になります。帰国時の航空券は以前の旅券番号で予約しているため、航空会社の窓口で番号が変わった旨を伝えましょう。

    Q3. 日本でパスポートを紛失した場合はどうすればいいですか?³

    日本でパスポートを紛失したら、日本の警察署に届け出るとともに、パスポートの紛失一般旅券等届出書の提出をパスポートセンターで行います。その後、必要であれば新しいパスポートを再発行します。

    Q4. 日本でパスポート更新をする場合はどうすればいいですか?

    日本でパスポートを更新する際は、必要書類を持って最寄りのパスポートセンターで手続きします。詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

    まとめ

    旅行や出張などで海外にいる間にパスポートを紛失してしまったら、警察署に届け出た上で、現地の日本大使館や領事館で手続きを行いましょう。この際「帰国のための渡航書」を取得して帰国するか、パスポートを再発行するかを選択します。料金もかかりますので用意しておきましょう。

    また、現地での買い物や外貨決済には、Wiseデビットカードが活用できます。既に海外に滞在している人でもWiseのサービスを利用できるので、まずは無料アカウント登録をしてみてはいかがでしょうか。

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    ソース

    1. 外務省 海外安全ホームページ | パスポートについて
    2. 在ミュンヘン日本国総領事館 | 帰国のための渡航書
    3. 東京都生活文化スポーツ局 | 国内で紛失・盗難・焼失したとき

    *最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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    Yuyuki Tanno
    2023年8月7日 この記事は9分で読めます

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