留学に行く際に住民票はどうする?海外転出届を出すタイミングや必要書類まで解説

Yuyuki Tanno

留学に行く際、日本の住民票を抜くべきか迷っている人も多いと思います。

住民票を抜くかどうか検討するポイントは、留学に1年以上行くかどうかです。1年未満で帰国する場合は、住民票をそのままにしておいてよいかもしれません。

この記事では住民票を抜くとどうなるのか、住民票を抜く手続きの方法などを説明します。また留学先で活用できるWiseのサービスも紹介しているので、併せて参考にしてみてください。

目次🔖
  • そもそも住民票を抜くってどういうこと?
  • 留学に行く前に住民票を抜くと支払い免除・失効になるもの
  • 海外留学前に住民票を抜くべき人は?
  • 海外留学中、住民票をそのままにしていい人
  • 留学前に住民票を抜く方法 〜海外転出届を提出〜
  • 留学に行く際の住民票・海外転出届に関する質問
  • 海外留学中にお得に海外送金・外貨決済するなら:Wise
  • まとめ
  • そもそも住民票を抜くってどういうこと?

    「住民票を抜く」とは、海外転出届を役所に提出して、日本にある住民票を削除することです。住民票を抜くと、日本での生活で必要な社会保険などサービスの対象外になります。

    留学に行く前に住民票を抜くと支払い免除・失効になるもの

    では留学前に住民票を抜くと、具体的にどのようなことが変更されるのでしょうか。

    国民健康保険の資格を失う

    まず、日本での病院受診で使っていた国民健康保険が失効します。それに伴い、国民健康保険料も支払わずに済みます(年間103万円以上の収入がある場合)。しかし、一時帰国時に病院を受診する際は医療費が10割負担になってしまうため、注意が必要です。

    また、海外で受診する際も全額負担になってしまうため、海外留学保険や現地の学生保険などに加入するとよいでしょう。

    国民年金保険は「カラ期間」になる

    20歳以上の日本国民が加入する国民年金保険は脱退ではなく「カラ期間」となります。カラ期間とは、年金の加入期間としてはカウントされるものの、年金の減額対象になる期間のことです。住民票を抜けば、海外にいる間の年金保険料は支払わずに済みます。

    しかし将来の年金額を減額したくない場合は、任意加入を継続することもできます。

    住民税も払わなくてよい

    住民票がなくなるので、住民税の負担もなくなります。逆に住民票を残していた場合は、実際に住んでいないのに住民税が発生することになります。ただし、年間103万円未満の収入しかない場合は、そもそも住民票がかかっていないので、あまり関係がないでしょう。

    海外留学前に住民票を抜くべき人は?

    ここから、住民票を抜くべき人と、抜かずにそのままにしておいてもよい方を確認していきましょう。

    まずは、住民票を抜くべき人から説明します。

    1年以上の長期留学に行く人

    1年以上の長期留学に行く人は、住民票を抜くべきです。そもそも1年以上日本からいなくなる人は、海外転出届の提出が必須になっています。特に検討せずに、留学前に住民票を抜きましょう。

    年間103万円の収入がある人

    1年未満の留学だったとしても、年間103万円以上の収入がある人は、住民票を抜くことを検討すると良いかもしれません。

    年間103万円以上の収入があると、国民健康保険料や住民税を支払う対象となります。もし103万円以上稼いだ翌年の1月1日に日本の住民票がある場合、その後海外へ留学したとしてもこれらの支払い対象になってしまいます。

    これ以外にも、すでに親の扶養から抜けるほど稼いでいる学生や自活している社会人も、住民票を抜くことを検討するのがおすすめです。

    海外留学中、住民票をそのままにしていい人

    1年未満の短期留学の人で、上記のような収入がない場合は、住民票をそのままにしておいてもよいでしょう。日本でかかるコストが特にないからです。ただし20歳以上は国民年金保険料がかかるため、その費用だけ支払うのを忘れないようにしましょう。

    留学前に住民票を抜く方法 〜海外転出届を提出〜

    留学前に住民票を抜くためには、お住まいの自治体へ海外転出届を提出します。その手続きについて説明します。

    海外転出届とは?

    海外転出届は、お住まいの自治体の役所に提出する書類です。例えば東京都中央区の場合は「住民異動届」という書面を提出します。このように、実際の書面の名称が異なることがあります。

    出典:東京都中央区「住民異動届(日本人世帯用)

    海外転出届は、本人もしくは家族などの代理人が提出できます。誰が提出するのかによって、必要書類も変わりますので、詳細まで確認しておくと安心です。

    海外転出届を出す際の必要書類

    海外転出届を出す際には、以下の書類も一緒に提出します。

    <本人が提出する場合>

    • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、住民基本台帳カード、在留カード、特別永住者証明書、健康保険証など)
    • マイナンバーカード(返納するため)

    <代理人が提出する場合>

    • 委任状(本人が記入したもの)
    • 委任者の本人確認書類(上記に同じ)
    • 本人のマイナンバーカード(返納するため)

    海外転出届を出すタイミングと手続きの流れ

    海外転出届は、出国予定日の14日前〜前日(自治体によっては当日)までに提出します。早めに手続きしておくと安心でしょう。

    留学に行く際の住民票・海外転出届に関する質問

    住民票や海外転出届に関してよくある質問に回答します。留学に行く前に確認しておくと安心です。

    Q. もしも海外転出届を留学前に出し忘れたらどうすればいい?

    留学後でも提出は可能です。すみやかに書類を郵送、もしくは日本にいる家族に提出してもらいましょう。その際には主に以下の内容を申し出ます。

    • 国外へ転出した日付
    • 新しい住所・連絡先
    • 日本にいたときの住所
    • 本籍、戸籍の筆頭者名
    • 本人の氏名や生年月日
    • パスポートのコピー

    Q. 住民票は留学先から帰国後、短期間で戻すことができますか?

    帰国後はすみやかにお住まいの自治体の役所に行き、転入届を提出して住民登録を復活させます。以下の書類を用意しましょう。転入手続きは、即日完了します。

    • パスポート
    • 本人確認書類
    • 戸籍謄本(転入先が本籍地ではない場合)

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    The true cost of sending JPY to USD

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    1. Wiseホームページからアカウント登録
    2. 本人確認を実施。日本国内在住の場合はマイナンバーを、海外在住の場合は海外の本人確認書類をお手元にご用意ください
    3. アカウント作成が完了します

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    まとめ

    留学に行く前には、日本の住民票を残すか抜くかを検討します。

    1年以上留学する人や、日本で収入のある人は、住民票を抜いたほうがよいかもしれません。ご自身の状況に合わせて判断してください。

    また、現地からの海外送金や送金受け取り、現地でのお買い物には、Wiseの海外送金サービスデビットカードが活用できます。ぜひ無料でアカウント登録を行い、現地での生活に役立ててくださいね。


    *最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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